GWは毎年祭りの撮影です。今年の私の担当は福野夜高祭の宵祭りのみ。スタッフのみんな、ありがとう。で、5月2日の福野夜高祭の宵祭りの撮影に行ってきました。
福野夜高祭は福野神明社の春祭りでして、本祭りは5月3日におこなわれ、神輿やら曳山やらが巡幸します。しかしながら、世の多くの人たちはその本祭りの存在をあまり知りません。なぜなら、福野夜高祭は宵祭りの方が派手だからです。
宵祭りの見どころは「引き合い」。狭い通りを片側に3町内のあんどんが待機していて、その横を3つの町内のあんどんが1基ずつ順番に通り過ぎます。そのすれ違いざまに「おう、お前、今肩ぶつかったやんけ!」「なに因縁つけてくれてんねん、やんのかコラァ!」って感じで、お互いのあんどんを壊し合います。「引き合い」と一応は名前がついていますが、みんなは「けんか」って言っています。今年は4年ぶりに観客も大勢集まり、あんどんが壊わされる度に沿道からは「きゃー」という黄色い声が飛び交いました。とても心地よかったです。
今年は途中で待機組の1基が大破するアクシデントがありましたが、幸いにも怪我人もなく無事に「引き合い」も終わり、最後は「シャンシャンの儀」で締めくくられました。
この「シャンシャンの儀」が始まったのが夜中の3時。本当にお祭りってタフガイじゃないとやっていけないと痛感します。少子高齢化であんどんづくりや引き手、地方(太鼓・笛の演奏)など人の確保に苦労されているという話も聞きながら、きっちりと地元の祭りを守っている人たちに頭が下がるばかりです。皆さま、今年もおつかれさまでした。【吉】