南砺市福光新町にある創業明治39年「テーラーモリタ」で
オーダーメイドの紳士服作りを取材させていただきました。
かつてはどの町にもいた洋服の仕立て屋さん。
輸入服の増加や大量生産の波におされてその数は少なくなりましたが
テーラーモリタは福光最初の洋服屋として開業し、今もオーダー主体で営業しています。
取材をしていて初めて知ったのですが、紳士服って隠れたところがすごくおしゃれにできています。
名刺を入れるためのポケットや、タバコを入れるためのポケット。
また物を入れても膨らんで見えないような工夫。
「おっ」とびっくりさせられる所に作り手の粋を感じました。
昭和50年代には結納返しなどにオーダーメイドのスーツを仕立てるのがとても流行っていたそうですが
今はそういう風習も廃れオーダーの仕事は全盛期の5分の1程になったと言います。
でも心配はご無用。
「ものにこだわる人」は今も多くいらっしゃるそうでこのお洋服はSNSを通しての注文だったとか。
信念のこもった手仕事は愛されていくのだなと感じました。